不調の原因は微生物集合体の ”くっつき過ぎ” !?
●不調の多くは微生物集団の “くっつき過ぎている状態” が原因
これまでの実績では、好気性生物処理で頻繁に起こる問題(改善を要する不調な状態)のうち8割ほどを「源帰」により改善することができました。言い換えれば現在頻繁に起きている問題の約8割は、微生物集団が“くっつき過ぎている状態”が原因で起きているのではないでしょうか。「源帰」により微生物集合体をほぐして隅々まで酸素と栄養が行き渡れば多くの問題が改善の方向に向かうと考えています。
”くっつき過ぎ” が生物処理の不調の原因などと言っているのは私以外にはいないと思います。
「源帰」使用開始2、3日後に、活性汚泥処理では発泡が起こり、生物膜処理では肥厚生物膜の剥離が始まります。両者の現象は数日で収まります。
肥厚した生物膜担体から付着物が剥離する様子はすごく目で見て分かり易いですが、活性汚泥の変化は分かりにくい場合があります。生物膜担体から肥厚生物膜が剥離した後、数週間で生物膜処理は復活!(ベトベトに肥大した担体の復活は不可能、という業界の常識をくつがえしました・・パチパチ 👏)活性汚泥の場合、発泡が収まったのち、汚泥の沈降性、処理水質は日に日に向上します。
生物膜処理で数日で起こる劇的な変化が、生物膜(担体上の付着物)をほぐすことにより起こるだろうことはイメージし易いと思います。しかし活性汚泥処理で起こる短期間での変化(これもこれまでの活性汚泥処理の常識をくつがえす即効!)については作用機作を描けませんでした。
肥厚生物膜の剥離には曝気槽と同程度の水流の剪断力が必要なことが室内実験で分かりました。ならば活性汚泥でも同様な効果(フロックをほぐす)があるはずで、活性汚泥に対する即効性も、肥厚生物膜が剥離するのと同じ作用機作で起こると考えるのが妥当であろうと考えました。
即ち、微生物集団の “くっつき過ぎている状態” をほぐすことが「源帰」の効果(しかも即効)の根本であると思ったのです。
●8割を「源帰」で改善できたというのは事実ですが、異論がある方も多いと思います。改善成功率が高いのは、これまで「源帰」を使って下さっているお客様が、維持管理の経験・ノウハウがしっかり伝承されている大手の企業の方々が多かったためかも知れません。しかし最近特に感じるのですが、現在好気性生物処理で起こっている問題には、維持管理の経験不足によるものが大変多いのではないでしょうか。
最近相談を受ける案件の中には、「源帰」を使おうとされる前に基本的な維持管理で色々とすべきことがあり、それらも含めてコンサルタントをさせて頂くことがあります。
ですから、現在世の中で起こっている好気性生物処理の不調に対して、経験豊かなエンジニアリング会社の維持管理ノウハウに「源帰」の力が加われば大きな改善力が生まれると考えます。
☆☆経験豊かなエンジニアリング会社の皆様、「源帰」を問題解決の武器として使ってみて下さい!