汚水・廃水処理の水質が格段に向上する生物処理改善剤「源帰GL」
「SUZUKI Lab&Dev」が独自開発を行った3つの生物処理改善剤、源帰は廃水処理槽などに含まれる微生物を活性化。 活性汚泥処理(活性汚泥法)、生物膜処理(生物膜法)や、MBRなどの廃水処理の効率を向上させ、費用のコストダウンにも貢献します。その生物処理改善剤のひとつである「源帰GL」を紹介します。
源帰GLの特徴
長年の研究によりSUZUKI Lab&Devが開発した有効成分OSSCと微生物を含んだ液体改善剤で、 源帰Lの特徴に加え、分散菌や分散汚泥の凝集性を向上させる成分をプラス。 有効成分OSSCにより添加後、早くて1日、遅くても1週間程度で廃水処理槽にいる微生物の働きを活性化し、生物処理の潜在力を蘇らせます。
※ OSSCとは「Organic Substances and Salt Complex」の頭文字をとったもので、水流の剪断力で微生物集合体を解きほぐす作用をもった成分です。
微生物の活性化を促進!
有効成分OSSCが生物処理の反応の場である微生物集合体内部の結合状態を変える(結合をほぐす)ことにより、 微生物集合体内部まで酸素と栄養を行き渡らせ、廃水処理槽にいる微生物の働きを活性化させます。
肥厚・閉塞した生物膜担体を速やかに改善!
生物濾過, 浸漬濾床, 流動担体 いずれにも適用できます! 源帰GLを添加後、3日ほどで肥厚した生物膜の剥離が始まり、その後1週間弱で浸漬濾床(フリンジ担体など)、流動担体(スポンジ担体・筒型など)、 生物濾過担体(プラスチック充填剤)の肥厚・閉塞を解消します。剥離後に薄い生物膜が残る点が特徴で、このことで担体全表面が好気処理に寄与できるようになり、 汚水処理・廃水処理効率が格段に向上するのです。
腐臭・悪臭を減少させる消臭効果!
源帰GLを添加後、腐敗付着物剥離のため一時的に硫化水素臭や腐臭が強くなる場合がありますが、これらは数日間で解消し、その後は腐臭・悪臭を緩和します。
MBRの膜汚れ(ファウリング)を抑制!
MBR(膜分離活性汚泥法)において、軽度な膜汚れならば源帰Lを投入するだけで濾過差圧の減少がみられます。 源帰GL投入後、濾過膜の化学洗浄を行うと、顕著なファウリング抑制効果が表れます。その後の洗浄の間隔を4~5倍に伸ばすことができ、排水処理における水質の向上とともに、コストダウンに貢献します。
分散菌や分散汚泥の凝集性が向上!
活性汚泥処理(活性汚泥法)後の沈殿槽越流水の水汚れがひどい場合、凝集剤を使用することがありました。沈殿槽からの汚泥の越流(キャリーオーバー)は、 様々な原因(汚泥のバルキング、高負荷での分解不良、低負荷での汚泥の分散・・・等)で起こります。 「源帰L」による生物処理の改善により汚泥の凝集性は向上しますが、低BOD負荷の場合に汚泥が分散気味になる場合がありました。 そのような場合に「源帰GL」は微生物の活性化とともに、凝集効果も持ち合わせており、スムーズな排水処理改善が見込まれます。
源帰GLのスペック
- 商品名:源帰GL
- 容量:10kg
標準適用量:0.2~1kg/1000立方メートル
希望小売価格:76,000円(消費税別)
ランニングコストの目安
- 排水量100立方メートル/日:1日当たりのランニングコスト約380円
(源帰GLを0.5ml/Lの濃度で使用した場合) - 排水量400立方メートル/日:1日当たりのランニングコスト約1520円
(源帰GLを0.5ml/Lの濃度で使用した場合) - 排水量1000立方メートル/日:1日当たりのランニングコスト約3800円
(源帰GLを0.5ml/Lの濃度で使用した場合)
※ 適用濃度0.5ml/Lは、曝気槽で微生物が活性し十分な改善効果が期待できる濃度です。また、改善後はさらに低い濃度で効果を発揮します