よくある質問
独自開発の生物処理改善剤を使用し、生物処理が行われる場である微生物集合体の隅々に酸素と栄養を行き渡らせ微生物を活性化。 活性汚泥処理(活性汚泥法)、生物膜処理(生物膜法)や、MBRの廃水処理の効率を向上させ、費用のコストダウンにも貢献する「SUZUKI Lab&Dev」に多く寄せられる質問にお答えします。
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- 同じような商品を使用していたのですが、効果がなかなか表れませんでした。源帰とほかの製剤の大きな違いって何ですか?
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源帰の特徴のひとつは、SUZUKI Lab&Devが独自開発した有効成分OSSCが活性汚泥フロックや生物膜などの微生物集合体の結合を曝気槽の水流の剪断力でほぐすところにあります。 この効果により微生物集合体の隅々まで酸素と栄養が行き渡り微生物の働きを活性化します。世界中他に例がないonly one の性能です。 ※OSSCとは「Organic Substances and Salt Complex」の頭文字をとったもので、水流の剪断力で微生物集合体を解きほぐす作用をもった成分です
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- 肥厚した付着物(生物膜)が剥がれても廃水処理性能は落ちませんか?
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はい、落ちません。必ず薄い生物膜が残ります。 廃水槽の状況によりますが、肥厚生物膜の剥離は1週間以内で終わり、その後概ね2~4週間で廃水処理効率が回復し、良好な状態を維持します。
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- 活性汚泥処理(活性汚泥法)でも効果がありますか?
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はい、効果があります。 数日で改善の兆候が表れ、概ね2~4週間で活性汚泥処理(活性汚泥法)の不調が改善されることがほとんどです。また余剰汚泥の減少にもつながります。
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- 改善後も源帰を使い続けなくてはいけませんか?
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はい、良好な状態を維持するためには使い続けることをおすすめします。 使用量は改善時より減らせます。
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- コストはどのくらいかかりますか?
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源帰の種類により多少異なりますが、源帰Lの場合ですと、廃水量100立方メートル/日で、 1日当たりのランニングコストは約350円(源帰Lを0.5ml/Lの濃度で使用した場合)になります。 こちらが目安になりますが、使用量はお客様で調整可能です。改善時は多めに、改善後には少なくできます。
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- 特殊装置などを設置する必要はありますか?
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源帰を槽に加えるだけですので、通常は必要ありません。粉体製剤からフロックを作って加える場合に200 L のポリタンクと曝気装置が必要になります。
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- 微生物集合体をほぐすと汚泥の沈降性が悪くなりませんか?
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悪くなりません。沈降性はよくなります。 活性汚泥フロックが抱えた糸状菌や未分解物質の減少、新しい菌体外ポリマーの生成などの複合的効果により、沈降性はよくなると考えています。微生物集合体をほぐす効果は水流による剪断力が必要です。沈殿槽ではほぐす効果が生まれるほどの水流がありませんので汚泥改質が充分でない改善初期でも心配ありません。
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- なぜ源帰は即効性があるのですか?
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活性汚泥フロックや生物膜は、微生物と菌体外ポリマーなどの作用により、互いに強く付着し合った集合体であると考えられます。 源帰の有効成分OSSCと微生物の作用により、この集合体の付着状態を水流の剪断力でほぐすことで、活性汚泥フロックや生物膜内部への溶存酸素や被分解物(BOD成分)の供給を促進することができるためです。 ※OSSCとは「Organic Substances and Salt Complex」の頭文字をとったもので、水流の剪断力で微生物集合体を解きほぐす作用をもった成分です。
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- なぜ源帰により余剰汚泥の発生量が減るのですか?
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生物処理では、廃水中の汚濁物質の一部は、汚泥に付着して除去され、未分解のまま余剰汚泥として排出されます。 また、分解されても菌体内に栄養として蓄えられる場合があります。源帰により分解菌の分解力が高まり、未分解物質と菌体内の栄養が減少するため、余剰汚泥量が減るのです。
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- なぜ源帰によって汚泥の凝集・沈降性が向上するのですか?
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源帰の中に凝集剤は含まれておりません。好気性分解に寄与する活性な微生物の増加、糸状菌の減少、未分解物質の減少、新しい細胞外代謝産物の増加など、 複合的な効果により汚泥の凝集力が高まり、沈降性が向上すると考えられます。
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- なぜ源帰によって糸状性細菌や放線菌が激減するのですか?
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糸状性細菌や放線菌の出現は、それらが増殖するための栄養が、活性汚泥や生物膜中に残っているために起こると考えられます。 源帰の使用により、それらの栄養(即ち未分解BOD成分)の分解が促進されて、糸状性細菌や放線菌が増殖できなくなるからと考えられます。
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- なぜ源帰によってMBR(膜分離活性汚泥法)の膜汚れ(ファウリング)を抑制できるのですか?
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源帰には、独自開発されたOSSCという成分が含まれており、これが付着物の構成要素の結合力を弱めるため、膜汚れ(ファウリング)を抑制できるのです。 同時にMBRの活性汚泥処理(活性汚泥法)が改善され、未分解物質が少ない凝集性が良好な汚泥-付着しにくい汚泥-になることも、膜汚れを抑制できる理由として考えられます。 ※OSSCとは「Organic Substances and Salt Complex」の頭文字をとったもので、水流の剪断力で微生物集合体を解きほぐす作用をもった成分です。
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- 源帰はどんな状態の水質改善にも効果が見込まれるのですか?
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源帰が効果を発揮するためにはBOD値に対する窒素とリンの値、BOD負荷が概ね適正であること、維持管理の努力を常時していること、が大前提になります。これはどんな生物処理にも言えることです。 ただし源帰はこれらの前提から大きく外れている生物処理を改善できるような『魔法の薬』ではありません。